ロマン海遊21
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■臨済宗妙心寺派/吉野町一丁目
 『倒れ墓』と呼ばれる葛西氏家臣笹町彦三郎安頼の墓があり、牧山長禅寺の住職栄存法印(?〜1681)との因縁話が伝えられています。大慈堂には旧秋田屋所蔵の厨子とその中に収められた石巻市出身の天才彫刻家高橋英吉(1911〜1942)作の阿弥陀如来座像があります。
 また祝田浜で仇討ちをした久米孝太郎(?〜1891)に関わる人の墓誌、20基ほどの板碑群があり、石巻の歴史上重要なお寺です。

所在地:石巻市羽黒町1-3-15

■曹洞宗/湊字牧山
 坂上田村麻呂が東奥鎮護のために祀った『聖観音像』は奥州三観音の一つに数えられています。弘仁7年(816)天台宗梅谷寺が建立され、魔鬼山を牧山と改称、500余年後に廃寺となりましたがのちに再興され改宗改号されました。近くの山の中には久米孝太郎の墓が、境内には鳥塚があります。
(聖観音)

所在地:石巻市湊字牧山8

■曹洞宗/渡波字仁田山
 源義家(1039〜1106)の守り本尊といわれる聖観音金仏(石巻市指定文化財で、石巻最古の仏像と考えられている8世紀新羅統一時代の金銅仏『銅造菩薩立像』)と八幡大菩薩を安置し、山居国に陣をかまえたことに由来します。境内には、水子供養・子育祈願の一葉地蔵様が建てられています。
(一葉地蔵様)

所在地:渡波字仁田山2

 平泉の藤原秀衡の創建とされる稲井地区最古の寺院、その後火災や戦乱で荒れていましたが、天正年間(1573〜1592)に再興されました。山門前の「片葉のあし」は古来より歌枕として名高く藤原定家(1162〜1241)の『露わけむ 秋の朝気は遠からで 都は幾日 まのの 萱原』の歌でも詠まれています。この葦は京の都を思いその方向にばかり葉をつけると言い伝えられています。市指定文化財の桃山時代の作『木造薬師如来座像』や、空海(774〜835)の作といわれる本尊『萱原十一面観音』などがあります。

所在地:石巻市真野萱原5

 鎌倉時代の文応元年(1260)創建されたと伝えられる社で、根幹に大きな空洞がある天然記念物の欅があります。昔、一人の旅人が境内にさしかかったとき、にわかに持病の癪に苦しみ出した。傍らの大木のくぼみに溜まった水を飲み、手ぬぐいを浸して患部を押さえると、すぐ痛みは薄らぎ、間もなく全快した。おかげで彼は旅を続けることができ、方々で霊験を説いて歩いたので、近郷近在はもとより遠方にも伝わって参拝人が急増しました。

 また、芭蕉一行が奥の細道の旅で、石巻から戸伊麻(登米)に向かう折、ここを通過しているので、文政9年(1826)建立の芭蕉句碑「川上と この川下や 月の友」があります。

所在地:石巻市鹿又字町浦96