ロマン海遊21
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 住吉公園の地は、「袖の渡り」と呼ばれ、古来歌枕で知られた旧金花山道の渡し場でした。義経が船賃の代わりに片袖をちぎって船頭に与えたと伝えられ、明治期には「墨廼江渡し」「一文渡し」とも呼ばれていました。ここにある「巻石」(えぼし岩)は、石巻の地名由来の一つといわれています。

 住吉公園内には延喜式内社大島神社や愛宕山があり、板碑、戊辰の役の時石巻を救った細谷十太夫(1845〜1907)・松倉恂等による川村孫兵衛紀功碑、保原花好の句碑、平田船絵馬、千石船の石灯篭、熊子坊、下馬石など歴史にまつわる碑などが数多く残されています。また初代石母田正輔石巻市長の銅像もここに建立されています。

 江戸時代の奥の細道『曽良旅日記』には「帰ニ住吉ノ社参詣。袖ノ渡リ、鳥居ノ前也」の記述があり、当時すでに参詣の人が多かったことが解ります。明治期にはこの付近に志賀直哉の祖父ゆかりの相馬家の米蔵がありました。この時期盛岡中学の啄木・賢治も修学旅行に利用した明治18年(1885)に設置の石巻〜狐禅寺間の定期航路「北上会社の川船蒸気船」の発着所や、御島に佐々木惣吉旅館(ハリストス正教会堂建設のひとり)などが建ち賑わっていました。

 毎年夏には天王様祭り、石巻川開き祭りの前夜祭として川施餓鬼会が開催されています。

不滅の碑
◎碑文『不滅 故石塚章夫君に捧ぐ 君は東京オリンピックカヌー競技候補選手として練習中 1962年3月9日北上川に於いて遭難した 君の不撓不屈の精神と絶えざる努力は後輩の範となり カヌー競技発展の礎となった 東京オリンピックの年を迎えるに当りこの碑を建てて 君の功績を永遠に讃えたい 宮城県カヌー協会』(途中省略)
名蹟 袖の渡
◎碑文『昔 牛若丸が京より下りて平泉に赴く道中この渡し舟に乗った時舟賃の代に片小袖を切って舟頭に與えたという傳説から袖の渡と呼ばれたのである』
 昭和29年(1954)8月松下正一によって建てられた1m60cm程の石碑です。
川村孫兵衛紀功碑
◎碑文『嗚呼甚哉水之為利害也害則洪水氾濫……以下略』
 明治30年(1897)孫兵衛250年忌に際し細谷十太夫や松倉恂等により建立された彼の治水・北上川改修等の功績を賛える碑です。
三国音曲道楽記
◎碑文『昔の身な羅この与ふ尓志やうもよふ志つ多連と此の身耳なっ亭者いちこん言葉乃禮与里外はなし』
 袖の渡りのそばに3基並んで建てられている古碑。左の碑は摩耗により解読不明で、右の碑には「無暦山中花発日」と刻まれています。中央には「三国音曲道楽記」と大書されその下に上記の様な理解不可能な文字の刻まれた謎の古碑があります。
川開由緒之碑
◎碑文『海に臨んで大河を擁するの地石巻には 古来水難供養の川施餓鬼が行なわれていた……以下略』
 大正5年(1916)8月、航海安全と石巻開港の恩人伊達政宗公・川村孫兵衛に感謝し、町の発展を願って川開きの行事が始まったことを伝えています。
御 製
◎碑文『御製 我が庭の宮居に祭る神々に 世の平らぎをいのる朝々』
天皇在位60年を記念して建立されました。